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REセールスパーソン資格体験談④
海外就職を目指して<A.B(23)・K大学卒>
少し前までは、英語が話せるというだけで就職など随分有利な時代であった。しかし、今では、非常に多くの人々が英語を話し、もはや特別なこととは言えなくなってしまった。つまり、英語で生計を立てることが不可能な時代になったということだ。そのような社会背景の中で生き残って行くためには何が必要なのだろうか…?そんな考えを巡らしていた大学4年生の時、私の頭にあった選択肢は
(1)周囲と同様、特に語学とは関係のない仕事に就く。
(2)大学又は大学院に留学する。
というものであった。
確かに、海外で働くということは夢であったが、具体的にどうすることもできず、もんもんとした毎日であった。英語はそれなりに自信があったが、TOEICを受けたこともなく、当然、自分の英語力を周りと比較すること、そして、周囲に自分の英語力をアピールすることも困難であった。
そこで、まずTOEICの受験申込をしたが、試験日、及び結果発表まで時間がかかるため、その間海外就職に関する情報を探していた。そして、自分には専門知識が必要だと実感し、即戦力となり得る専門知識プラス語学力という形で、周囲と差別かをしなければならないことに気がついた。その結果、海外で通用する資格を取得しようと決意し、MBA、CPAなどいろいろ考えてみたが、どちらもお金と時間が非常にかかり、自分にやり遂げられるかどうか不安が大きかった。そんな試行錯誤の中、カリフォルニアの不動産資格の存在を知ることとなった。
ガイダンスで、アメリカ資格の活かし方やその魅力などについて知っていくうちに、このセールスパーソンの資格を取ることで、法律・建築・会計などの専門用語やその基礎知識があることの証明になること、更に金融業界にも密接な関係があることを知ることができた。
その結果、幅広く活動できることを確信し、セールスパーソン資格取得を決意した。実際、学習の初めにおいて教科書(当然全部英語)の分厚さと専門用語の山や法律の理解にも苦しみ、自信を無くしそうになったが、この資格にかけていた私には引き下がることはできなかった。「とにかくやるしかない!」、そして精神的につらい思いもしたが「自分は自分、自分のゴールに向かって歩んでいるのだから心配はない!」と言い聞かせる毎日だった。
このカリフォルニアの不動産資格は2段階あり、セールスパーソン資格はその第1段階として入り口の資格になる。更に、不動産及び、それに関連する金融業に就労するための必須条件ともなる資格だ。一方、その2段階目にあり、これらセールスパーソンを管理するのが、ブローカー資格保有者であり、このブローカー資格は日本の宅建同様、独立開業できるということになる。
そして、ついに10月に受験した。その結果は、合格。数ヶ月にわたる長い道のりであったが、ひとまず気持ちが開放されたような気がした。しかし、勝負はこれからであることを忘れてはならない。一日も早く他のブローカー達と同じ目線で仕事ができるように実際に目で見て学ばねばならない!と思い、まず、アメリカの不動産会社を訪れ、オープンハウスを見学してみた。
その中で、まず思ったことは、不動産業は非常に人間的な仕事であるということだ。ギスギスとお金を計算しているだけでは顧客はついてこない。私がこれまで会ったブローカーやセールスパーソンたちは、皆親切で信頼できそうな人たちばかりである。そして、実際に不動産を買う時は、この人にお願いしようと思わせる人々ばかりである。
その中の一人に、私同様外国人もいた。彼女は結婚後台湾からアメリカに来たらしい。台湾での学位が認められ、CPAを取得し、その後、ブローカー資格も取得したらしい。彼女の場合、不動産会社で5~6年働き、外国人であること、英語がハンディになることで昇進する可能性のないことを悟り、独立したそうだ。
しかし、独立後2~3年で10数人のセールスパーソンを雇い、ラスベガスの中国系不動産会社の中では最大の地位にまでのぼっている。現在、ブローカーとして商業物件を中心に扱っているらしいが、彼女いわく「CPAより不動産の方がよっぽどお金になる。ただし、CPAを持っていることで、顧客からの信頼も強く得られ、こちらで会社設立をする顧客は不動産だけでなく、CPAとしてのアドバイスもできる。そういう意味で、CPAは役に立っている。」ということだ。
そして、彼女は「今日、アメリカではテレビショッピング、インターネットでも不動産売買が可能になり、それが定着していく上で、アメリカ不動産会社の市場は縮小していくかもしれない。又、我々のように外国語の能力があれば生き残っていける不動産というのは、売買に関しては様々な法律、契約が関係してくる為、不動産会社の中には無知な人をだまそうとする所も結構ある。しかし、そんな中でも人々は同郷の人を信じるし、言葉のハンディによってだまされる心配も無い。」というのである。このように、とにかく彼女は自信にあふれ、又、生き生きしていたことが印象的だった。ラスベガスは人口増加傾向にあり、昨年の夏には、彼女は1カ月で6万ドルの収入を得たということである。
また、現実に働いている人々を見て、試験の勉強までは教科書の中だけしか知らない状態であったが、実務がいかに大切かをひしひしと感じさせられる。早朝6時から徹夜で働くエスクローオフィサー、そして新入社員はデスクすら与えられずにアシスタントに撤する姿など"実務"と"センス"と"体力"が勝負を決めるのだということを肌で感じられる連続である。
そして、このように生で実感したアメリカ不動産会社での体験及び現地で活躍する人々との出会いの中、私は、外国人であることをハンディとせず、逆にそれらを活かして差別化すること、そして自分にも可能性があることを、今、強く確信している。
現在国内ではCPAで私の友人たちも専門学校で学んでいるが、このような合格後の状況も知らずに専門学校の言われるまま「学習」だけに没頭し、後で泣きを見てしまうのは、結局のところ「本人の責任によるところ」となってしまうようだ。
アメリカで今後生活したり働くには、単に英会話ができたり、普通の仕事や、教育レベル(4年制大学卒程度)だけでは難しく、今、アメリカビジネス界が求めているプロの人間として、例えば、コンピュータ関連や弁護士、リアルター、医師、経営者などのハイレベルなスペシャリストである必要があり、そうした人々にチャンスが与えられてきたと言うのだ。従って、今後アメリカ国内で働こうという人は、自分の「専門分野」の仕事を持つ必要があると思う。さもなければ、アメリカに住み働く可能性が自然と閉ざされてしまうのだ。もはや、若い日本人がアメリカで働けるチャンスは狭まり、前述の「専門分野」を持ったプロフェッショナルだけが仕事をできる状況になってしまった。
現在、アメリカ国内で働いている日本人の多くは、皆、専門知識(分野)を持つという点が共通しています。これが最近のアメリカビジネス社会の姿であることに驚かされます。日本国内でも、海外関連の書籍、新聞、セミナーから多くの情報を得ることができますが、実際にこちらに住んで得られた知識とはかなり食い違っている。日本国内に流れている多くの情報は、数年以上前の古い情報であると思った。
英文斜め読みのテクニック修得<M.S(64歳)・会社員>
小生の場合、REセールスパーソン受験の動機は他の若い人とは異なっていました。現在の仕事で英語の専門文献を斜め読みして、契約文書を作成する必要があり、何とか長年に渡りこなしてはきましたが、何かしっくりいかない感じを持っており、アメリカの資格試験を受ければ少しでも容易になるのではないかと思い、適当な資格を探した結果、CPA同様に一般の法体系、会計や税などの深く、幅広い知識も試されるこのREセールスパーソン受験の学習を決めました。
テキスト“California Real Estate Principles”を与えられて読み始めた頃は、“Estate”、“Tax”、“Legal Aspect”、“Trust Deed”などの基本となる概念すらよく分からず、これらの語句が出てくる度に思考がストップして、一日にほんの数ページしか読み進めませんでした。また、法科出身でないので、アメリカ法体系の全体像を掴むのにも当初苦労しました。これは現在“CPA”で多くの日本人が悩んでいる問題点でもありました。実際には程遠い出発でしたが、講義を聞くにつれ、徐々に理解を深めることができました。
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